SYS Monolog
2014/08/18 Mon. 10:54 | JR渋谷駅前 |
戦前から、祖母は小さな洋品店を営んでいた。
小学生だった母が暮れの繁忙期、大人に混じって店を手伝った話を
子供のころ何度か聞かされたのを覚えている。
店はとうの昔にたたんでしまい、
代わる代わるあれやこれや派手な居抜きに身を任せながらも
なにかの理由で店の小さなシャッターだけは外されず今も遺っている。
東横渋谷駅も地下に潜ってしまい、渋谷からは足が遠くなってしまったが
ほんのたまに109の横断歩道の前に立つと、
あの閉まったシャッターを眺めながら
何十年も前に他界した祖母の記憶をたどる自分がいる。
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